災害時に被害を最小限に抑え、速やかな災害対応を行うには、情報の収集・伝達が極めて重要です。
このため、本県では、衛星通信で防災関係機関を結ぶ秋田県総合防災情報システムを構築していましたが、高まる災害情報伝達の重要性に対応し、当該システムを有線通信(光ファイバー)による高速、大容量通信が可能なシステムに再整備しました。このシステムは、通信回線のデジタル化により、これまでと比較して伝達速度、容量が大幅に増加し、市町村や関係機関との双方向通信や画像データの伝送等が可能になるとともに、バックアップ回線を衛星携帯電話で多重化したことにより、災害時における通信の信頼性を確保しました。
また、災害時の停電により商用電源の供給が止まることを考慮して、全局で無停電電源装置や72時間のシステム動作を保証する自家発動発電装置の整備による災害耐性の強化を図ったほか、県庁内の災害対策本部室に設置した大型スクリーンを、デジタル制御方式による高精細マルチスクリーンに更新し、災害対策本部等における瞬時の映像情報の共有を可能にしました。
県としましては、秋田県総合防災情報システムで構築した高速情報ネットワークを最大限に活用し、災害予防につながる速やかな情報伝達や、的確な被害情報収集による初動体制の確立などにより、県民が安全・安心して暮らせる社会づくりに努めてまいります。